特集記事海ごみ問題に関する特集をご紹介

2024年03月01日 (金)
プラスチックごみの流出防止に係る取組

~2050年瀬戸内海への海洋プラスチックごみ追加汚染ゼロを目指して~
ナッジ理論を活用した「仕掛け・デザイン回収ボックス」による実証事業を実施!

広島県は、包括連携協定を締結している西日本高速道路株式会社中国支社および「GREEN SEA瀬戸内ひろしま・プラットフォーム」(略称GSHIP)の参画会員である一般社団法人全国清涼飲料連合会と連携して、令和6年1月9日(火)から2月18日(日)まで、ナッジ理論(行動変容の仕掛け)を活用した「仕掛け・デザイン屋外回収ボックス」をE2 山陽自動車道 宮島サービスエリア(上り線)に設置し、ポイ捨て防止や適正な分別促進等、利用者に正しい分別行動が広がるかを実証しました。

1. 実証事業について 

日程:令和6年1月9日(火)~2月18日(日)

場所:E2 山陽自動車道 宮島サービスエリア(上り線)

内容:多くの人が集まるサービスエリアや観光地等の屋外に設置されている回収ボックスでは、家庭ごみの持ち込みや分別されずに捨てられることにより、回収ボックス周辺のごみの散乱、漏洩や分別に係る手間や時間等の負担の増加が課題となっています。
このため、本事業では、宮島サービスエリア(上り線)に現在設置している既存の屋外回収ボックスにナッジを活用した仕掛けやデザインを施し、適切な分別とペットボトルの3分別(ボトル、キャップ、ラベルの分別)をどれほど促すことができるのか効果を検証しました。

2.仕掛け・デザインについて

目(看板)と耳に訴えかける仕掛けとデザインを取り入れました。

①看板デザイン

・矢印ナッジで正しい回収ボックスの場所へ誘導
回収ボックスの上部にこの看板を掲示し、かん・ビン・ペットボトルは燃えるごみではなく、資源回収ボックスに入れてもらえるよう、視覚的な導線をつくりました。

・ペットボトルのボックスには、従来のアイコンから3分別のアイコンに変更し、投入口に「キャップ」「ラベル ボトル」表示シールを貼付することで、屋外でも3分別してもらうための啓発を実施

②音声デザイン

利用者が近づくとセンサーで感知し、分別の促進や感謝を伝える言葉をGSHIP イメージキャラクター「タコひめ」がフィードバック
(例)ビン、カン、ペットボトルはみぎがわダコ! 分別してくれてありがとうダコ! 等

県では本事業の調査結果をとりまとめ、効果や課題を分析し、今後の施策に活用するとともに、引き続き、GSHIP参画会員をはじめとする幅広い関係主体と連携・協働し、ポイ捨て防止や適正な分別促進による海洋プラスチックごみ削減と持続可能な資源循環に向けた取組を進めてまいります。