県内135海岸の漂着データ

海岸漂着物とは

「海岸漂着物」とは、海岸に流れ着いたごみなどのことをいい、「漂着ごみ」や「海岸ごみ」とも呼ばれます。
このほか、海面や海中を漂っているごみを「漂流ごみ」、海底に堆積または散乱しているごみを「海底ごみ」といい、国は、海岸漂着物、漂流ごみ、海底ごみを総称して「海洋ごみ」としています。

海岸漂着物が及ぼす影響

陸域から河川を通じて海へ流れ出たごみや海域で発生したごみが漂流して、海岸に打ち上げられています。また海洋に流出したプラスチックごみは分解せずマイクロ化して生態系への影響が懸念されます。

景観への影響
美しい海岸の景観を損ね、海水浴や観光などへの影響が懸念されます。

安全への影響
危険なごみも多く存在し、触れるとけがをする恐れがあります。

生物への影響
捨てられた網が海洋生物に巻きついたり、ビニール袋を誤食して死亡する事例などがあります。また、漂流ごみや海底ごみは次のような影響を及ぼします。

漁業への影響
大型の漂流・海底ごみは、定置網や底引き網を破る恐れがあります。

海岸機能への影響
港湾内にごみが漂流すると、船の航行に支障が出る恐れがあります。

広島県の海岸漂着物の現状

令和5年度、県内各地の海岸で漂着物の実態調査を行いました。(春夏秋冬の四季調査、流木等の自然物を除く人工物が対象)
県の海岸漂着物は、四季を平均して約13トンと推計され、特に西部で多い傾向があります。

 <グラフ> 海岸漂着物推計量とその内訳(四季平均)

また、これまでに実施した海ごみ回収活動に関する調査報告書は次のとおりです。

過去の海岸漂着物実態調査報告